会議の在り方が質の向上に繋がる

 人材不足と一言では片付けられない程に、サービスの質をめぐる様々な問題が生じていることは、介護を知らない人までも業界への誤解と偏見を招いてしまう恐れがあります。多くは、サービス内容や従業員の態度に関する苦情・トラブル、高齢者施設等での虐待事件、不正による事業者の指定取り消し等、このところ後を絶ちません。

 更に、ニュースに取り上げられるのはごく一部であることも予測されるところです。

 これは、サービスの質の向上を目的とした、行政による監査や実地指導を裏切る結果ともいえ大問題です。

 これ以上介護業界の質を崩すこと無く、今以上にサービスの質を高めて、顧客満足を取り戻せるよう、組織としての会議を充実させましょう。

 特に各部署の代表が集まる会議は大切です。明確な目的と継続性、結果の追求を必要とするでしょう。

 又、介護業界で働く人々は、現場優先主義にて会議は二の次であるという考えが大半であり、その状態を放置することは今後の運営に良い結果をもたらすものではありません。責任者は勇気と決断力を持って意識改革を行うことが必要になってきます。

 実際のところは、大抵の介護事業所が何かしらの会議やミーティングを開いていますが、中には、報告会が行事化されたような、名ばかり会議も多く存在しているように見受けられます。

 そのような会議の参加者は恐らく、報告する人、聞く人がお互いに一方通行になりがちで、質の向上に繋がることはなく、時間の無駄と言う他ありません。

 目的は報告することではなく、明日からのサービスの質を上げる具体策を講じることにあります。

 日常のどんなヒヤリハットも原因と対策から、サービスの質を高めることが出来ます。そして、全ては法人理念に則った考え方であることを重要視します。

 業界の特徴から言うと、現場寄りで利用者との関係性が強く、介護職という横並びの意識の強い職員達に、組織の一員の意識やモラル、法人の理念を浸透させてこそ、質の向上に繋がると思うのです。

 会議の重要性を考えて頂き、末端の従業員にまで組織の方針に沿った働き方が伝わるよう期待したいものです。

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